助成金交付団体訪問録

ほしの会(障害児・障害者を地域で育てる会)のセミナーを訪問しました


 9月25日(日)、下松市地域交流センターで開催されたセミナー「障がいのある人の居心地のいい暮らしのために~支援グッズの使い方をマスターしよう」を訪問しました。
 主催の「ほしの会(障害児・障害者を地域で育てる会)」は、障害児・障害者の保護者により設立された団体で、障害のある人やその家族が地域で生き生きと自立して暮らすことを目指して、障害に関する講演会や勉強会、参加者同士の交流会等を開催されています。

hosinokai この日は県内外から約65人が参加。
 障害者の立場に立った支援やコミュニケーションツールを推進している「株式会社おめめどう」の奥平さんと、同会社のオブザーバーで、兵庫県立福祉のまちづく研究所特別研究員の大西さんの講演とワークショップが行われ、障害者それぞれの特性に合わせた支援を行うことの重要性や、発達障害者の日常生活に役立つコミュニケーション支援グッズの使い方を学びました。
 約5時間のセミナーでしたが、途中で帰る人はほとんどなく、大変真剣に受講されていました。
 ランチタイムには、初めての参加者が他の方に話しかける姿も見られ、参加者同士の交流も進んでいたようです。
 会では、今後も保護者への支援を継続するとともに、障害児・障害者に対する理解が進むよう、啓発活動を続けていきたいとのこと。保護者以外の保育士、支援学校の教員等の参加も増えてきており、今後の活動の拡がりに期待しています。

プチサロンの「第4回中山間地域映画上映会『KRY二人の桃源郷』」を訪問しました

 8月25日(土)、鹿野公民館で開催された「第4回中山間地域映画上映会『KRYふたりの桃源郷』」を訪問しました。
 主催の「プチサロン」は、鹿野地域の障害のある人とボランティアとで構成され、花壇作り等の環境美化や、地域の行事の手伝い、バザーの協力、障害者支援制度の研修会開催等、社会参加や生活の自立につながり、地域に貢献できる活動をされています。
 高齢化が進む中山間地域で、住民が安心して、豊かな気持ちで暮らし続けるためにはどうすればよいのか、地域が一体となって考え、連携してまちづくりを進めていくことを目的に「KRYふたりの桃源郷」の上映会を実施されました。

putisaron この日3回上映されるとのことで、9時30分からの1回目は、地域の高齢者を中心に約80人の参加がありました。
 映画では、岩国市の「山」で暮らす夫婦と支える家族の25年間の記録で、ふるさとの「山」を愛し、できる限り「山」で暮らしたいという高齢夫婦の願いと、それを叶えてあげたいという家族の幸せの形が描かれており、非常に考えさせられる内容でした。監督の佐々木聰さんによる特別講演もありました。 
 会では、これまでも「おくりびと」や「おとうとよ」等の名画を毎年上映されており、地域住民で感動を共有し、地域の絆づくりにも貢献されています。これからも活動を継続されることを期待しています。

紙人形劇団ネリノの「第8回サマージョイント公演」を訪問しました

 8月27日(土)、フィッカルあじすで開催された「第8回サマージョイント公演2016~子どもたち・若者たちにおくる、おはなしと音楽~」を訪問しました。
 「紙人形劇団ネリノ」は、子どもから大人まで多くの人に絵本の心を伝えることを目的に、絵本を題材として劇団独自の大型紙人形を製作し、年に一度の定期公演のほか、児童養護施設や中山間地域の小学校で訪問公演等をされています。
 この度は8回目の定期公演で、nerino2観客は約80人。赤ちゃんから小学生までの子ども連れがほとんどでした。
 3部構成で、第1部は紙人形劇「トラのじゅうたんになりたかったトラ」、第2部は共催の山口金管アンサンブルによる金管演奏、第3部は紙人形劇と金管演奏のコラボレーション「森のかんづめ」が行われました。
 上演作品は、人気のある絵本から選ばれており、とても面白く子どもも大人も真剣に鑑賞していました。金管演奏では子どもに馴染みのある曲もあり、手拍子をしたり歌ったり、盛り上がりました。

 公演終了後には、紙人形に触れる時間も設けられ、たくさんの子ども達が順番待ちで、大きな人形に触ったり、実際に動かしてみたり、写真を撮ったりそれぞれ楽しんでいました。
 これからも、紙人形劇を通して、絵本の中の素敵な世界や力強いメッセージを子ども達に届けられることを期待しています。

宇部市地球温暖化対策ネットワークの「子ども向け環境スタディツアー」を訪問しました

 8月23日、周防大島町文化交流センターで開催された「宇部&周防大島 子供向け環境スタディツアー」を訪問しました。
 主催の「宇部市地球温暖化対策ネットワーク」は、「産・官・学・民」相互の理解と協力のもと、地域における地球温暖化対策を協議・実践し、環境共生社会の実現を目指している団体で、地球温暖化防止や省エネの啓発、環境学習の機会提供、環境にやさしい交通づくりの実践等多岐にわたる活動をされています。
 この度、団体のフィールドである「宇部市」ではなく、「周防大島町」で地域の団体とコラボしながら環境をテーマとした小学生のスタディツアーを実施されました。

ubesi ツアーは、8月22日・23日の一泊二日で、 1日目はなぎさ水族館の見学や地引網体験、環境に優しい夕食作り(ゴミを出さない、野菜の切れ端等も料理に使う、洗剤を使わないで食器をグロスで拭くなど)、2日目は蜜蝋を使ったキャンドル製作、周防大島の郷土料理づくり、環境講演会、学んだことを振り返るクイズ大会等が行われました。
 宇部市と周防大島町から約40人の参加があり、子ども達は仲間と協力しながら、興味を持って学習や体験に取組み、環境だけでなく、周防大島の歴史や文化、暮らし方等についても積極的に学び、宇部市にはない「良さ」をたくさん発見できたようです。

ubesi2 このツアーは、当団体と周防大島町の環境団体が協働して実施され、相互の活動基盤の差を理解し合い、情報交換することでそれぞれの活動をより深め、ステップアップすることができたとのことです。
 次年度は、周防大島町の子ども達が宇部市を訪れるツアーも企画されており、団体の連携や交流が継続され、広がることを期待しています。 

楢原ゆうあい会の「地域資源を活かした学びの郷づくり事業”大学生と地域住民との交流学習”」を訪問しました

 8月18日(木)、下関市豊田町楢原の妙栄寺で「地域資源を活かした学びの郷づくり事業」の一環の、大学生と地域住民との交流学習を訪問しました。
 主催の「楢原ゆうあい会」は、下関市豊田町楢原地区を中心に、「地域は自らが創る」をモットーに、集落周辺部の整備、地域の史跡「諏訪山城跡」への歩道整備、耕作放棄地の活用等をされています。今年度からは、地域資源を活用した住民対象の総合学習プランを作り、「学び」を中心に今まで以上に地域活性化を進められています。 

narahara 下関市立大学、久留米大学の学生や、地元の高校生、西市小学校放課後子ども教室の児童、指導者や会員ら約30人が参加され、午前中は分散して、防獣ネットの設置や樹木伐採、ソバの種まき等を実施。午後は大学生と高校生が3班に分かれて、「地域資源を活かした学びの郷づくり」についてそれぞれの思いや意見を交換されました。
 若者の柔軟な発想力は地域活性化のヒントとなって今後の地域づくりに活かされていくと思われます。

 当団体は、中山間地域が抱える「自然の荒廃」や「人力不足」などの課題を解決するため、行政や団体等から助成金を得て、大学と連携・共同した学生の若い力や県職員による中山間応援隊を活用し、上手に活動の継続や新規活動の企画立案につなげれておられます。
 今後も、会員の知恵を結集し、自然や歴史等の地域資源を活かした特色ある地域づくりに向けて、活動を継続されることを期待しています。

NPO法人子ども劇場山口県センターの「チャイルドライン夢メッセージ展2016」を訪問しました

 8月11日(木・祝)、宇部井筒屋4階イベントスペースで開催された「チャイルドライン夢メッセージ展2016~心と心をつなぐ絵本との出会い」を訪問しました。
 主催の「NPO法人子ども劇場山口県センター」は、子どもの豊かな成長に寄与することを目的に、子ども達へ舞台芸術鑑賞の機会の提供や、子育て中の親を対象にした「子育て講演会」の開催など、幅広い活動を実施されています。
 中でも力を入れているのが「チャイルドライン」活動で、チャイルドラインをもっと多くの人に啓発し、社会問題として共に考えていきたいという思いから、「チャイルドライン夢メッセージ展」を開催し、子育て中の親や子ども達へ広く呼びかける機会を作られており、この度、夢メッセージ展のパート2「心と心をつなぐ絵本との出会い」を開催されました。

kodomo1 午前と午後の2部構成で約100人の参加がありました。
 「親子でたくさんの絵本に出会い、アートワークショップで表現する楽しさを体感する」ことができるよう、会場には約500冊の絵本や大型紙芝居が展示され、あちこちで、思い思いに親子が本を読む姿も観られ、本に親しむ入口として最高のイベントでした。
 また、「人形劇団ののはな」(北九州市)のウレタンや指人形、パペットを使った人形劇や、割りばしや厚紙で「バタバタちょうちょ」を作るワークショップが開催され、子ども達がワクワクしながら楽しそうに劇を鑑賞したり、親子で一緒にちょうちょを手作りする様子が見られました。
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 このイベントを通して、チャイルドラインに対する理解がさらに深まり、子育て支援の輪が市内に広がっていくことを期待しています。

特定非営利活動法人LoveEco周南の「第1回T-tubeワールドカップin須金」を訪問しました

 8月7日(日)、周南市須金地区総合運動場横の錦川で開催された「第1回T-tubeワールドカップin須金」を訪問しました。
 「特定非営利活動法人LoveEco周南」は、地域資源の循環を目的に、エコリサイクルや農業体験等を実施し、環境教育や啓発活動をされている団体ですが、この度は、「中山間地域の資源を活かし、若者の定住促進や交流人口の増加、地域の活性化をめざす」ために、大人から子どもまでが楽しめる河川活用イベントを開催されました。

love 参加者は約30人で、午前中は、親子で一緒に泳いだり、浮き輪に乗った小さな子どもを引っ張ったり、魚をすくったり、クルージングや川遊びをされ、午後は、川の上流(深い場所)でラフティングボートに乗ってラフティング体験、タイヤチューブでの川下りレースが行われました。
 全体の様子を見ることはできませんでしたが、時折聴こえる歓声や水しぶきで盛り上がりを感じました。
 小さい子ども連れが多かったため、本格的な「レース」ではなく、みんなで和気あいあいと川遊びを楽しまれました。
 1回目であり、参加者は少なかったのですが、「山の中の川遊び」の方法や楽しさを今後も継続して発信していき、地域内外に少しずつ浸透させていきたいとのことでした。
 今後も、地域の特色あふれるイベントの開催やホームページなどで、地域の元気を発信されることを期待しています。

ほうふ子ども歴史学び隊の「夏休み歴史学習『花燃ゆのその後』」を訪問しました

 7月31日(日)、ルルサス防府、大楽寺及び防府天満宮で開催された「わがまち歴史文化再発見事業~夏休み歴史学習『花燃ゆのその後』」を訪問しました。
 「ほうふ子ども歴史学び隊」は、次世代を担う子ども達に、歴史文化について楽しく学ぶ機会を提供することを目的として今年3月に発足。防府市を訪れる観光客を「おもてなし」し、地元の歴史を多くの方に説明するため、会員の子どもと一般参加の子どもが交流し、防府市の名所をめぐり歴史の知識を深めるための「歴史学習」を開催されました。

houhu 参加者は35人で、防府市内の人がほとんどでした。
 オリエンテーリングの後、会員の子ども達による歴史クイズが行われました。このクイズは、これまでの学習の中から考えて、手作りのボードで説明するなど工夫されていました。
 その後、防府天満宮コースと大楽寺コースに分かれ、歴史ツアーが行われました。ツアーの途中にも、会員の子ども達の歴史クイズや、防府市観光ボランティアガイドによる史跡等の説明があり、実際に見て、触れながら詳しく学ぶことができました。
 子ども達が主体的に考え、実行している姿がとても印象的で、子ども同士の交流も図られたようです。
 今後も、郷土の歴史・文化を楽しみながら学び、観光客をはじめ多くの人にPRされることを期待しています。
 

ケダマの会の「地域猫お届け講座」を訪問しました

 7月20日(水)、キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター管理棟で開催された「地域猫お届け講座」を訪問しました。
 「ケダマの会」は、犬・猫にとってやさしい社会づくりを目指し、飼い主のいない犬や猫を保護し、適正な治療を施し、里親を探す等の活動を行っています。
 財団の助成金を活用して、希望者へ貸し出し用の動物保護機材の増設、TNR活動〈Trap(捕獲)→Neuter(避妊手術)→Return(元の場所へ戻す)〉の普及、支援者を集めるための啓発事業を実施されており、今回の「地域猫お届け講座」は普及啓発活動の一環として周南市で初めて開催されました。

ケダマの会1 参加者は約20人。講師は周南健康福祉センターの松本獣医師で、「地域猫」(※)とは何か、どのような取組か等を、パワーポイントを用いてわかりやすく説明されました。
 活動の主役は地域住民であり、ボランティアだけに負担をかけず、多くの住民を巻き込む工夫と理解を得るための働きかけが必要とのことです。参加者から質問も出て、興味や問題意識を持って参加され、学ばれた様子でした。

 2014年の調査によると、山口県内で殺処分された犬と猫は4,730匹で、都道府県で3番目に多い数だそうです。
 地域猫に関する理解はすぐには進まないと思いますが、不幸な犬・猫を減らすため、今後も地道な啓発活動やTNR活動を続けられることを期待しています。

※「地域猫」とは、「地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫」のことで、「地域猫活動」とは、地域住民が主体となって猫を適正に管理(エサやり、糞尿の始末、不妊去勢手術)し、数を増やさず一代限りの生を全うさせること

高齢社会をよくする下関女性の会(ホーモイ)の「第14回総会記念講演会」を訪問しました

 7月16日(土)、下関生涯学習プラザで開催された「第14回総会記念講演会 ”認知症の母から教わったこと”」を訪問しました。
 「高齢社会をよくする下関女性の会(ホーモイ)」は、少子高齢化の現実をしっかり見つめ、すべての人たちが自立し、共に支え合い、安心して生きられる市民社会の創造を目指している団体です。
 山口県は高齢化率が全国で4番目と高く、また、認知症認定者が下関市では約1万200人もおられるとのことです。
 認知症の方が自分らしい暮らしを続けることができる社会の実現や、認知症の方を介護する家族・介護者の不安を解消するためには、認知症をきちんと理解し、体験者の話を聞くことが大切であることから、漫画家の岡野雄一さんの講演会を開催されました。

ho-moi 参加者は約300人。チケットは完売で、購入できなかった人が何人も会場に来られていました。
 講師の岡野さんは、40歳の時に故郷の長崎に帰り、約6年、認知症のお母さんのお世話をされていましたが、症状の進行から施設に預けられたそうです。介護する方とされる方との適度な距離感、余裕を持った生活で介護をする等、絶妙な関係を保つことがお互いにとって最高だと話され、最後に認知症のお母さんのために作った曲を2曲弾き語りで披露されました。
 参加者の中には介護中の方もおられ、「体験談を聴くことができ良かった、大変なことや苦しいことばかりで何度も挫折しそうになったが、頑張らなくてよいという言葉に救われた」と感想を述べられました。

 認知症の問題は、いつ誰が直面するか分かりません。
 多様な人が地域の中で幸せに暮らしていくための情報を、これからも地域のみなさんに提供されることを期待しています。