助成金交付団体訪問録

山口県東部海域にエコツーリズムを推進する会の「瀬戸内の秘境 エコツアー」を訪問しました!

 12月4日(日)、柳井市平郡で開催された「瀬戸内の秘境エコツアー 大嶽・大滝山をめぐる山歩き」を訪問しました。
 主催の「山口pb273269県東部海域にエコツーリズムを推進する会」は、自然再生・環境保全の大切さを啓発するとともに、魅力あふれる元気な地域づくりに寄与することを目的に、名前のとおり、県東部海域の豊かな自然環境や貴重な歴史・文化等を活かしたエコツーリズムを推進されています。今年度は平郡島、周防大島内のエコツアーの実施と、島周辺の海中・山中調査による貴重な自然や歴史・文化財等のリストアップを進められています。

 この日はエコツアー・山歩きが行われ10名が参加。島への到着と同時に降雨が激しくなりましたが、参加者のeco1強い希望により、約2㎞の登山が実施されました。
 途中、島の歴史、文化的な遺構や自生する植物について説明を受けながら、約1時間で大嶽山頂に到着。あいにくの天気で、晴天だったら見下ろせる沖家室島、大水無瀬島等は霧に隠れて見えなかったのが残念でしたが、良い体験となりました。
 また、この日の実施に当たり、登坂困難箇所へロープを張ったり、倒木の撤去、スズメバチの駆除等の下準備がしっかりされており、平郡小学校生徒の手書きの登山案内看板が各所に掲示され、休憩所として「老人憩いの家」が提供されるなど、島民が事業に理解を示し、協力されている様子が伺えました。

 会では、地域資源をまちの活性化や観光につなげていくため、今後もエコツアーの開発や環境整備等をされるそうです。
 成果がすぐに現れる活動ではありませんが、地道に着実に継続されることを期待しています。
 

 

やまぐちネットワークエコーの「男女(とも)に活躍 生涯学習ネットワーク研究会」を訪問しました!

 11月19日(土)、山口県婦人教育文化会館で開催された「男女(とも)に活躍 生涯学習ネットワーク研究会nwe1」を訪問しました。
 主催の「やまぐちネットワークエコー」は、平成5年に設立。男女共同参画社会の推進や、地域リーダーとしての資質の向上を目的に、山口市を拠点に活動されており、会員は県域に及んでいます。この度、「元気創出!~学び・つなぎ・アクティブに~」をテーマに、3部会の一つである「生涯学習ネットワーク研究会」が開催されました。

 二部構成で約80人の参加がありました。午前中は、「世代を超えて語り継ぐ~山口の女性 今昔」と題した実践報告が行われ、県内で活躍されている4人の女性がパネリストとして登壇され、大切にしていること、活動を通じて次世代へ伝えたいことなどを話されました。
 午後はnwe2、ドキュメンタリー映画「何を怖れる フェミニズムを生きた女性たち」の上映及び松井久子監督へのインタビューが行われました。
 映画は、1970年代以降のフェミニズムの歴史と現在も続く女性達の活動を綴ったもので、出演者が自分に偽りなく、自らの足で立っていることが伝わってくるもので、次世代へつながるよう一人でも多くの若い人に聞いてほしい内容でした。
 今後も目的達成のため実践的な企画を実施されるとのことであり、息長く活躍されることを期待しています。

NPO法人市民プロデュースの「グラフィック・ハーベスティング講座」を訪問しました

minpuro1 11月19日(土)、ソレーネ周南で開催された「伝える!つながる!対話の場を紡ぐグラフィック・ハーベスティング講座」を訪問しました。
 主催の「NPO法人市民プロデュース」は、まちづくり、男女共同参画等の県民活動が地域で発展することを目的に、行政・企業・NPO等の多様な主体同士の協働のコーディネートや協働事業の提案・企画の運営等をされています。
 自治会や町内会の地域づくり計画策定や行政職員の研修等を行う中で、「対話の質を高めるためのファシリテーション」の必要性を感じ、この講座を企画されました。

  「グラフィック・ハーベスティング」は、「グラフィック(=絵と文字によって即興的に会議の内容を記録すること)」により、話合いを「ハーベスト(=成果の収穫)」することで、会議の内容の理解や成果の確認の質をより高めていくものです。「グラフィック」により一方的な結論ではなく多くの人の意見が反映された、実りのある会議となるそうです。

minpuro2 講座は2日間で、1日目の基礎講座には約20人の参加がありました。多くの人がグラフィックは初めてで、まずは自分が思ったように描いてみることになり、悪戦苦闘しながら挑戦されました。情報を文字ならすぐ書けますが、人物やアイコン、矢印などのイラストを効果的に入れていくことはかなり難しい作業でした。
 2日目はより深く学ぶための実践的なワークに挑戦されました。
 参加者は、「すぐには難しいが、今後はそれぞれの仕事や活動の場に取り入れ、みんなが参加できる会議を作っていきたい」と非常に意欲的でした。
 今後も、「グラフィック・ハーベスティング」を啓発して、質の高い会議の開催の手助けをされることを期待しています。

NPO法人おれんじの会の「第7回市民公開講座」を訪問しました

 11月13日(日)、海峡メッセ下関で開催された「第7回市民公開講座~股関節疾患と歩行障害」を訪問しました。
 主催の「NPO法人おれんじの会」は、特発性大腿骨頭壊死症の患者とその家族のサポートを目的に平成19年に設立。この疾病がどのようなものであるかを啓発し、社会的な理解や受け入れを進めるため、パネル展示や市民公開講座等による情報の発信を積極的にされています。

orenge 参加者は約20人。例年に比べ行事が重なったこともあり、少ない人数となりました。
 第1部は、済生会下関病院整形外科の藤澤武慶医師による「股関節疾患と歩行障害」と題した講演で、股関節の働き、特発性大腿骨頭壊死症だけではない股関節に関する病気の種類や症状、治療方法、日常的な予防等、広く一般的な話しをされました。
 第2部は当団体の渡邉代表が特発性大腿骨頭壊死症に関する療養相談を受けられました。
 病気にかかっている方は、治療と並行して日常生活を送るための「就労」を考えなければいけません。当団体は、患者が孤立しないよう、病院や難病相談支援センター等と連携しながら社会生活の継続についてもアドバイス等をされています。
 今後も引き続き、患者やその家族への支援活動や啓発活動をされることを期待しています。

稲光『笹踊り』保存会の「地域文化継承保存活動」を訪問しました

 11月3日(水・祝)、下関市豊田町の豊田神社秋季例祭で、「稲光『笹踊り』保存会」が「笹踊り」を奉納されたので訪問しました。
sasaodori1 「笹踊り」は、稲光地域で約340年前に始まり、長く継承されてきましたが、子どもの減少などにより約30年間途絶えていたものを、平成13年に発足した当団体が復活させ、以後伝承・継承活動を続けておられます。
 発足当時に作った衣装がかなり劣化してしまったことや、樂団員が増えたことにより、当財団の助成金で新しく衣装を作られ、この度の奉納で披露されました。

sasaodori2 この日の観客は約300人。新調の衣装をまとった小学生の男の子12人が踊り手となり、保存会の会員が歌と演奏をされ、2曲奉納されました。
 1曲目は、短冊を付けた笹を肩に乗せた踊り手が円形になり、歌と演奏に合わせて踊りながら回るもの、2つ目は、踊り手6人が祝いの言葉を言いながら舞うものです。
 短い時間ですが、稚児の衣装をまとった子ども達が一生懸命踊る姿が大変微笑ましく、保護者をはじめ地域住民が温かく見守られていました。
 会では、これからも伝統のある笹踊りを通して地域を元気にしていきたいとのこと。会員と地域住民が一致団結し、今後も「笹踊り」を継承されることを期待しています。

NPO法人周防大島海業研究会の「周防大島の海の資源を活用した地域づくり」イベントを訪問しました

 10月2日(日)、周防大島町東和総合センターで開催された「周防大島の海の資源を活用した地域づくり」イベントを訪問しました。
 主催の「NPO法人周防大島海業研究会」は、周防大島町近辺の自然環境の保護と自然を活かした地域の振興・発展を目的に、ニホンアワサンゴの採集・飼育・繁殖や海浜清掃、学校への出前授業等の活動をされています。
 ニホンアワサンゴの大規模群生地の確認により、平成25年2月に環境省が「瀬戸内海国立公園」の海域指定を行ったことから、これを観光の目玉にするため、地域や町、地元の環境団体等が連携して取組みを続けられ、この度シンポジウムを開催されました。

umigyou1 町内外から約300人が参加。
 町内小学生の「海の生き物」絵画コンクールの表彰行事の後、沖縄県阿嘉島臨海研究所の岩男研二さんによる「サンゴ類の人工繁殖と地域振興」と題した基調講演、元江ノ島水族館館長の廣崎芳次さんをコーディネーターに6人のパネリストによるシンポジウムが行われました。
 内容はやや専門的でしたが、参加者は熱心に聞き入っておられ、改めてニホンアワサンゴが地域の財産になることを確信されたのではないかと思われます。
umigyou2 また、会場には水槽で飼育されている「ニホンアワサンゴ」が展示されており、その鮮やかな緑色が衆目を引き付けていました。
 この地域では、今後、群生海域に接続する陸地が「瀬戸内海国立公園」の陸地指定を受ける予定とのことで、今後も地域振興、観光振興につながるニホンアワサンゴのPR活動、講座・講演活動を継続されることを期待しています。

宇部の村野建築を考える会の「村野建築模型展&講演会」を訪問しました

 10月8日(土)、ヒストリア宇部で開催された「村野建築模型展&講演会~宇部から始まる村野建築の造形美~」を訪問しました。
 主催の「宇部の村野建築を考える会」は、建築家村野藤吾の建築物の存在と、未来にわたる価値を広く市民に啓発することを目的に平成27年に設立された団体です。
 近代建築に関する講演会や講座、建築物の見学ツアーや展覧会等を開催されており、宇部市に残された村野建築の「渡辺翁記念会館」と「ヒストリア宇部(旧宇部銀行)」が2017年、2019年にそれぞれ築80年を迎えることから、これを契機にこれら建築物の歴史を改めて振り返るため、80周年プレイベントとして模型展&講演会を開催されました。

murano1 参加者は約100人。ヒストリア宇部1階のホールには、京都工芸繊維大学に保管されている14点の村野建築の模型が展示されていました。これは同大学の学生が代々作成し、保管されてきたものであり、大変精緻で、また詳細な説明が付けられており、参加者は深い興味を持って見入っていました。
 2階のイベントホールでは、村野藤吾を研究している、京都工芸繊維大学の松隈洋教授が「村野藤吾と宇部~地域資源としてのモダニズム建築」と題した講演をされ、渡辺翁記念会館を中心に村野氏の設計の基本姿勢が報告されました。逸話として、建築物が世界遺産に登録され、フランスで活躍した建築家ル・コルビュジェに相当なライバル心を抱いていたというお話もありました。
murano2 講演後は1階で、松隈教授から模型を前に、具体的に村野氏の建築に対する精神論が語られ、村野建築の繊細で美しい造形美を学び、堪能することができました。
 宇部市内には他にも、「宇部興産ビル」など数々の村野建築物があるとのこと。宇部市の貴重な財産として、村野建築の素晴らしさを今後も広く市民に啓発されていくことを期待します。

山口鷺流狂言保存会の「鷺流狂言山口伝承130周年記念公演」を訪問しました

 11月3日(水・祝)、山口市の野田神社能楽堂で行われた「鷺流狂言山口伝承130周年記念公演」を訪問しました。
 主催の「山口鷺流狂言保存会」は、県指定無形文化財である鷺流狂言を永く後世に伝えることを目的に、県内外や国外(愛媛、香川、高知、佐賀、アメリカケンタッキー州)での公演、県内小中学校でのワークショップ等、鷺流狂言の保存・伝承・啓発活動を精力的にされています。
 今年度は、長州藩お抱え狂言方であった「春日庄作」が山口市に鷺流狂言を伝えて130年目の節目の年であり、この度「伝承130周年」の記念公演を開催されました。

sagiryuu 野田神社能楽堂には約500人の観客がありました。
 演目は「二人大名」「文荷」「因幡堂」「引括」「狸騙」の5つで、それぞれの作品が上演される前に山口県立大学の稲田教授が作品の内容や見どころについて詳しく解説され、予め知識を得て観ることで演者の動きや語りをより理解することができました。
 「二人大名」の、二人の大名が刀で脅されて「鶏同士の蹴り合い=闘鶏」や「おきあがりこぼし」の真似をさせられる場面では観客から大きな笑いが起こりました。
  
 今回の公演では、保存会の米本文明さんが江戸時代の随筆を原作にして作成された演目「狸騙」を新たに加えられており、伝統をそのまま継承していくのではなく、常に新しい「鷺流狂言」を求めて真摯に活動されている会の姿勢に感銘を受けました。
 これからも山口の誇れる文化「鷺流狂言」を広く啓発し、次世代に伝承されることを期待しています。

NPO法人阿鼓の郷の「オレンジカフェ」事業を訪問しました

 10月25日(火)、下関市豊北町阿川のNPO法人阿鼓の郷事務所で行われた高齢者のための「カフェ」を訪問しました。
 「NPO法人阿鼓の郷」は、一人暮らしや軽度の障害がある高齢者が自由に集まって、昔話をしたり、簡単な作業をしたり、食事をしたり交流する場を提供し、高齢者の心と身体の健康をサポートする活動をされています。
 豊北町阿川地域では、地元の総合病院が運営していた認知症ホームやデイサービス施設が閉所したことにより、独居の高齢者等が増え、高齢者が楽しく集う場の必要性を感じた有志が、空き家を無償で譲り受けたことを契機に「阿鼓の郷」の発足に至りました。
 スタートしてまだ1年足らずですが、月に数回「オレンジカフェ」を開催され、ako高齢者の交流の場として少しずつ認知されており、コンスタントに10人くらい、イベント(認知症の講座など)をするときは30人くらいが集まられるそうです。月末には遊休品のバザーもあり、店舗の閉鎖によって買い物の不便な高齢者によく利用され、特に衣料品が好評のようです。
 
 この日は、地域の高齢者と会員約15人が参加。昼食用に会員が地元の野菜等を使った食べやすい献立を調理しておられ、高齢者は「イモの茎のスジ取り」や「銀杏の皮むき」などの手伝いをされていました。
 作業の合間に昔話をしたり、参加者同士の近況を話し合ったり、和気藹々とした雰囲気で、この和やかな場が、高齢化が進む中山間地域にとってなくてはならないものだと強く感じました。
 会では、今後認知症家族同士の交流や体験を語り合う場を作りたいとのこと。これからも息長く活動を続け、地域に根付かれることを期待しています。

菊川親水会の「ホタル幼虫の放流」を訪問しました

 10月20日(水)、周南市立菊川小学校前の河川敷で行われた「ホタル幼虫の放流」を訪問しました。
 主催の「菊川親水会」は、周南市菊川地域の子ども達と住民が楽しく活き活きと生活することを目的に、「河川敷を利用した地域おこし事業」として、「さくらまつり」の開催や、稚アユやホタルの放流、小学校PTAや地元の団体等との合同河川清掃等、多様な活動をされています。

kikugawa この日はホタルの幼虫の放流が行われ、会員8人、菊川小学校5年生の児童や先生ら75人が参加。
 幼虫の飼育は、一学期から児童と一緒に行っおり、子ども達は前回見たときには小さかった幼虫が2㎝程になっていることに驚いていました。
 水槽の水ごと川へ放すのではなく、予め別の容器に入れておいた幼虫を、子ども達がスポイトで吸い取り、エサのカワニナと一緒にビニールカップに入れ、河川敷の決められた場所5か所へ放す方法で行われました。子ども達一人一人がきちんと幼虫を見て、説明を聞き、自らの手で放流するように工夫されており、組ごとに分かれて効率よく行われ、9時から約2時間で終了しました。
kikugawa2 会員と児童は、交通立哨や地域とのふれあい行事などでよく顔を合わせているそうで、お互いに笑顔で言葉を交わすなど、微笑ましい交流の場となっていました。最後に、「来年6月に飛ぶホタルは、自分たちがお世話したホタルなので、家族で話をしながら楽しんで見てください」という挨拶がありました。
 会では高齢化が進み、以前のような活発な活動はできないが、地域のために、活動を効率化させてなんとか頑張りたいと話されていました。
 地域の方と連携、協力しながら、子ども達や地域住民の笑顔のためにも、これからも活動を継続されることを期待しています。

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