山口鷺流狂言保存会の「鷺流狂言山口伝承130周年記念公演」を訪問しました

 11月3日(水・祝)、山口市の野田神社能楽堂で行われた「鷺流狂言山口伝承130周年記念公演」を訪問しました。
 主催の「山口鷺流狂言保存会」は、県指定無形文化財である鷺流狂言を永く後世に伝えることを目的に、県内外や国外(愛媛、香川、高知、佐賀、アメリカケンタッキー州)での公演、県内小中学校でのワークショップ等、鷺流狂言の保存・伝承・啓発活動を精力的にされています。
 今年度は、長州藩お抱え狂言方であった「春日庄作」が山口市に鷺流狂言を伝えて130年目の節目の年であり、この度「伝承130周年」の記念公演を開催されました。

sagiryuu 野田神社能楽堂には約500人の観客がありました。
 演目は「二人大名」「文荷」「因幡堂」「引括」「狸騙」の5つで、それぞれの作品が上演される前に山口県立大学の稲田教授が作品の内容や見どころについて詳しく解説され、予め知識を得て観ることで演者の動きや語りをより理解することができました。
 「二人大名」の、二人の大名が刀で脅されて「鶏同士の蹴り合い=闘鶏」や「おきあがりこぼし」の真似をさせられる場面では観客から大きな笑いが起こりました。
  
 今回の公演では、保存会の米本文明さんが江戸時代の随筆を原作にして作成された演目「狸騙」を新たに加えられており、伝統をそのまま継承していくのではなく、常に新しい「鷺流狂言」を求めて真摯に活動されている会の姿勢に感銘を受けました。
 これからも山口の誇れる文化「鷺流狂言」を広く啓発し、次世代に伝承されることを期待しています。